診療体制

リハビリテーション技術科

患者さんの生活をよりよくするために、早期のリハビリテーション治療を提供する。

当院のリハビリテーション部のスタッフは理学療法士14名、作業療法士4名、言語聴覚士3名、助手1名です。リハビリテーション部では患者さんの早期離床、早期機能回復を目標に、リハビリスタッフのみではなく、主治医・看護師など他部門とも協力して、理学療法・作業療法・言語聴覚療法・摂食機能療法の業務を行っています。
対象患者の主な疾患は脳血管疾患、神経・筋疾患、骨・関節疾患、内部疾患などであり脳外科・整形外科・外科・内科・救急科などの診療科からの依頼があります。処方された患者に対しては、可能な限り早急に対応するべく入院即日からの治療開始を原則にしています。

リハビリテーションの施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーションⅠ
  • 運動器リハビリテーションⅠ
  • 呼吸器リハビリテーションⅠ

リハビリテーションの役割

 

理学療法

早期離床、廃用予防、身体機能改善を目標に関節可動域・筋力強化訓練・歩行訓練などを実施しています。

運動器疾患では変形膝関節症などの疾患の方が多く、特に人工膝関節置換術後のリハビリテーションには力を入れ、研究にも励んでいます。また、スポーツ障害、外傷に対してはその予防も視野に入れた治療ならびに研究活動を行っています。

呼吸器疾患では、肺炎などの呼吸状態の低下している方や、人工呼吸器管理下の方に対し、排痰訓練などのリハビリテーションを行い、呼吸状態の改善に取り組んでいます。

作業療法

身の回り動作の自立を目標に、食事動作練習、更衣動作練習、排泄動作練習などを実施、指導しています。また、高次脳機能障害の方に対する評価・訓練を行っていきます。

言語聴覚療法 失語症や構音障害に対して、急性期から言語・構音検査、言語訓練、家族への指導を行っています。
摂食機能療法 ベッドサイドで摂食嚥下機能評価を実施し、経口摂取の適否の判断や飲みこむ力を判断しています。そして早期からの経口摂取を行うとともに、リハビリテーションをして口から食べられるようにしたり、誤嚥性肺炎を防いだりもしています。

リハビリテーションの様子

歩く練習

手すりを用いた歩行訓練の場面です。脳卒中や運動器疾患の方で、十分な歩行が出来ない方が利用します。

手の運動

ペグボードという道具を用いた手の運動場面です。このような道具の他、輪投げや手芸などを利用して運動をする事もあります。

言葉の練習

カードを用いた言葉の練習場面です。脳卒中などで言葉の不自由になった方に対し、このような道具を利用しながらリハビリテーションを行っていきます。

関節運動のリハビリテーション

関節の可動域を拡げるためのリハビリテーションです。

教育

様々な疾患に対応する中で特に脳卒中、運動器疾患、呼吸器疾患に対してはより専門的な対応を目指し、積極的に研究会への参加、学会発表などを行い、知識・技術の向上に努めています。その一環として、八幡リハビリテーションセミナー、八幡運動器懇話会、北九州スポーツリハビリテーション研究会、北九州肩関節研究会の運営にも携わっています。また、部内で定期的な勉強会を実施し、スタッフ同士による知識の共有やアドバイスを行なっています。
さらに今年度より新規にガンに対するリハビリテーションの診療報酬を取れるようになり、当院でもガンの患者さんに対してリハビリテーションを行なうため、研修を受けています。

社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部
福岡県済生会八幡総合病院

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