病院紹介

院長ご挨拶

院長 北村 昌之

昨年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行(パンデミック)による非常事態宣言で始まり、周期を繰り返し現在第3波が終息しつつあります。世界では、昨年末より新たな遺伝子ワクチンの接種が始まりました。わが国でも2月より医療従事者の先行接種が始まりました。まだ、いつと言って先を見通すことはできませんが、このパンデミックが収束される道筋が少し見えてきたように思います。
一方、私たちは科学の進歩の速さにも驚かされました。最初の症例の報告(2019年12月)から2か月で新型コロナウイルスの全ゲノムが解析され、1年以内にワクチンが完成するといった、歴史的といえる速さです。それと同時に、永遠に収まることのない、自然界の驚異をまざまざと見せつけられ、常日頃から伝染病という災害に対しての準備と緊張感が必要であることをしみじみと再認識させられました。
 私が知っている医学の世界は、高々半世紀にも及びません。結核や日本脳炎、コレラなどの感染症はほぼ克服され、現在はがんや生活習慣病といった疾患の克服を目指して、一歩一歩着実に前に進んでいて、歴史の中で逆戻りはないものと信じていました。そして、それらが克服されたときには、次に新たに挑戦しなければならない疾患になるのは、どのような疾患だろうかと思いめぐらしていました。そのような、自分の考えの甘さとおごりに落胆しております。
 当院では、この1年間病院挙げてCOVID-19患者の対応を行ってきました。昨今の厳しい医療環境のもと、当院も例外ではなく、職員の志と使命感のみでぎりぎりの人数で、一部の病棟を閉鎖しながらの病院運営を余儀なくさせられました。また、発熱外来は常ににぎわっています。そのために挫折した職員が出てきたことは、非常に残念に思っています。今年もまだ、この状況がおおむね続くと予想しています。これからも医療の原点に戻って、必要とされるときに、必要な医療を提供できるよう、地域に密着し、地域に貢献できる基幹病院としての自負と責任をもって、その役割を果たしていきたいと考えています。
 この7年間、内科の常勤医が不足し、何かとご迷惑をおかけしておりますが、外来は、産業医科大学、九州大学、福岡大学のご協力を得て、非常に充実してまいりました。本年度もさらに総合診療部の充実を行いました。
 今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。

社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部
福岡県済生会八幡総合病院

  • TEL093-662-5211
  • FAX093-671-3823
  • 〒805-0050 福岡県北九州市
    八幡東区春の町五丁目9番27号
  • 交通アクセス